「住宅購入」「教育」「老後」の支出は大きい
人生には様々なライフイベントがありますが、中でも大きな資金が必要な「住宅購入」「教育」「老後」を人生の3大イベントと言います。
今の時代はライフスタイルが多様化していますが、これらの様々なイベントに必要な資金を知る目安として、30歳で結婚して子供ができ、40歳で家を買って、65歳まで働いて退職するケースについて平均的な金額を計算してみましょう。
上記は各種調査・統計に基づく平均額です。
*新築マンション購入価格の全国平均です。
**全て私立の場合、平均的に幼稚園から高校までは約1,702万円、大学は授業料・入学金等で約527万円(4年間)かかります。
***全て公立の場合、平均的に幼稚園から高校までは約504万円、大学は国立大学に入学したとして授業料・入学金等で約263万円(4年間)かかります。
出所リクルート「ゼクシィ新生活準備調査2011」、住宅金融支援機構「フラット35利用者調査報告(平成22年度上期)」、文部科学省「子どもの学習費調査」(平成22年度)、独立行政法人日本学生支援機構「学生生活調査(平成22年度版)」、厚生労働科学研究費補助金・厚生労働科学特別研究事業「我が国における分娩にかかる費用等の実態調査」平成21年1月
人生最大の買い物は家!
結婚(結納・婚約~新婚旅行)に必要な資金は423万円と非常に大きく、4人に3人が親の援助を受けているそうです。
続いて出産に42万円かかり、人生最大の買い物である家を買う場合は新築マンションで3,840万円が必要で、勤労所得のある退職までに住宅ローンを完済するには繰り上げ返済も必要になるでしょう。それと同時に、子供の教育には幼稚園から大学まで全て公立の場合で767万円、全て私立の場合は2,230万円がかかると言われています。
老後の生活費(老後資金)を自分で蓄えなくてはいけない
これらに加え、公的年金に対する不安が強い現在は、老後の生活費(老後資金)を自分である程度蓄える必要があります。
世界でも例を見ない超高齢化社会が到来する日本では「長生きリスク」への対応は欠かせません。特に、女性の2人に1人が90歳超まで生きる時代においては老後の資金作りは切実な問題です。
これら人生の3大イベントを安心して迎えられるように将来の生活設計を今からしっかりと考えておくことが大切です。生命保険文化センターのアンケート調査*によると、生活設計を立てている人の割合が40.1%に留まっているそうです。
老後の生活資金については、前回 「老後の生活費(老後資金)はどれくらい必要なの?」で示した金額(専業主婦、共働き、シングル(女性)の各ケース)を参考に今後の生活設計を考えてみましょう。
*生命保険文化センターが生活設計のイメージを「自分自身や家族の将来について」「そのための経済的な準備について」という経済設計に限定して調査したものです。
出所:生命保険文化センター「生活保障に関する調査」(平成22年度)
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