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みんなに教えよう! 「自分年金」作り女子ネタ

2014.10.22

貯めた3,000万円、老後の生活費(老後資金)として取り崩していくと? – 現在シングル35歳のAさん(女性)の場合

現在シングル35歳のAさん(女性)が思い描く将来は?

65歳で退職、その時までに公的年金以外に必要となる老後の生活費(老後資金)を毎月の積立投資でコツコツと準備しようと考えている現在シングルのAさん(35歳、女性)。

「自分年金」作りのスタートラインに立ったAさんには、今とても気になっていることがあります。

それは65歳から公的年金を受け取りながら、それだけでは不足すると思われる資金を貯めたお金から毎月取り崩した場合、どのくらい長持ちさせられるか。

たまには外食したいし、趣味の旅行も楽しみたい・・・これがAさんが思い描いているゆとりある老後です。

長い老後 – 退職後30年続く?

日本は世界有数の長寿国。女性の平均寿命は86.61歳*と2年連続で世界一。
しかも2050年には65歳の女性のうち2人に1人が92歳まで生きる予測も。退職後の生活が30年続くことが珍しくない時代が訪れることになります。

Aさんが生涯をシングルで過ごした場合、公的年金の金額は月額約14万円。豊かな老後を送るのに必要と考えられる金額は月額25万円。不足する金額は毎月約11万円**です。30年分では3,960万円に***。

貯めた3,000万円…底をついてしまうかも!?

今回は老後のシミュレーションとして、65歳から3,000万円を取り崩す場合を試算してみました。

下の図のピンクの線は、まったく運用せず(金利ゼロ)に取り崩す場合。87歳あたりで底をついてしまいます。運用せずに95歳まで手元にお金を残すには、退職時点で約3,960万円が必要です。

緑の線は、運用利回り1%で運用しながら取り崩す場合で、運用しない場合より約3年長持ちしますが、それでも90歳になると底をつく事態に。その後は月額14万円程度の公的年金で生活することになります。

青の線は、運用利回り3%で運用しながら取り崩した場合。95歳の時点でも約944万円が残りました。これなら退職後の生活が30年以上続いても、Aさんが思い描く理想の老後生活が送れそうです。

このように貯めたお金を老後も運用する(=お金に働いてもらう)ことを前提にすれば、まったく運用しない場合と比較して、退職時までに貯めておく金額が少なくて済むことになります。

老後の取り崩し
上記は例示目的のシミュレーションであり、将来の運用成果等を示唆・保証するものではありません。

まだ遠い将来の老後。でも貯めたお金を取り崩しながら生活するシーンもイメージしておきたいもの。そうすることで、お金を少しでも長持ちさせる方法を今から身に付けることができそうですね。

「自分年金」のこと。動画で学んでみませんか?



一般世帯や共働き世帯の老後資金として必要な金額は「老後資金はどれくらい必要なの?」をご覧ください。

*厚生労働省「平成25年 簡易生命表」
**生命保険文化センター「生活保障に関する調査」(平成25年度)および厚生労働省「平成22年賃金構造基本統計調査」の年収に基づき、アライアンス・バーンスタイン株式会社が試算。シングル女性が豊かな生活を送る場合の生活費を、夫婦二人が豊かな生活に必要な資金(35.4万円)の7割(約25万円)とし、退職後に給付される公的年金を月額約14万円としています。22歳から65歳まで43年間、正社員で働いた場合。
上記のモデルケースは、あくまで簡易的な計算式にもとづく試算です。ご自身のより精緻な年金受給額については、日本年金機構ホームページや年金事務所にてご確認ください。また、国の年金制度は将来変更される可能性があります。なお、税金や取引にかかる手数料等は一切考慮しないものと仮定します。
***毎月11万円の不足×12ヶ月×30年

  • 当コラムは読者の皆様への情報提供を目的としてアライアンス・バーンスタイン株式会社が作成しています。
  • 当コラムは信用できると判断される情報をもとに作成していますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。
  • 当コラムに掲載されている予測、見通し、見解のいずれも実現される保証はありません。
  • 当コラムの内容は予告なしに変更することがあります。

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上記はあくまで簡易的な計算方法に基づく試算であり、皆様の実際の年金支給額を示唆・保証するものではありません。ご自身のより精緻な「年金支給額」については、日本年金機構ホームページや年金事務所にてご確認ください。

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上記の「年金支給額」(月額)の計算方法は以下のとおりです。「年金支給額」は基礎年金部分および厚生年金部分から構成されます。基礎年金部分は、現行制度の上限である40年間加入したものとして四捨五入し算出しています(月額6.6万円)。厚生年金部分は、5400円×累積年収(万円)÷1200で算出しています。なお、累積年収は厚生労働省の「平成23年賃金構造基本統計調査」において、雇用形態が正社員および正職員である男女それぞれの全産業における年代別平均年収(20歳~24歳のように5歳刻み)をもとに、各年代について平均年収に当該年代内において働いた年数を乗じた金額を算出し、すべての年代の金額を合計しています。なお、ここでの「年金支給額」の試算は簡易的なものですので、ご自身のより精緻な「年金支給額」については、日本年金機構ホームページや年金事務所にてご確認ください。また年金制度は今後変更される場合があります。
出所:厚生労働省、日本経済新聞生活経済部編 「30歳から始める!幸せになるためのシングル女性の人生設計」日本経済新聞出版社>閉じる

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