どのくらいの金額を自分自身で準備する必要がある?
前回の「今後予想される二つの変化とその備えとは – 老後の生活費(老後資金)の準備に大きな影響」では、私たちのセカンドライフに大きな影響を与える可能性があるものとして、(1)平均余命の伸びと(2)支給開始年齢の引き上げの二つを挙げました。このことは公的年金以外に老後の生活資金(=「自分年金」)をさらに上乗せして準備する必要があることを意味しています。
これらの環境変化によって実際どのくらい上乗せして準備する必要があるのかを見てみましょう。
下の図では「老後の生活費(老後資金)はどのくらい必要なの?」で行った3人の30歳女性(専業主婦、共働き、シングル)に関するシミュレーションに基づき、2つの環境変化が起きた場合に公的年金以外に老後の生活資金をどのくらい上乗せして準備する必要があるのかを再計算してみました。
上乗せして準備する金額は、288万円~1,680万円!
平均余命が3年間長くなる場合は、288~468万円がさらに必要となり、年金支給開始年齢が5年間引き上げられる場合には、当初の想定より840~1,680万円をさらに準備する必要があります。
まだ先のことだと考えがちですが、これから起きうる環境変化によって、老後の生活資金の準備が大きな影響を受ける可能性が十分にあります。今のうちからこのような環境変化に注目しておく必要があるということかもしれませんね。
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