シニアの夫婦2人の家計は、いま毎月6万円の不足!? – 夫婦2人の老後の生活費(老後資金)をどうする?
休日にシニアのご夫婦が街でショッピングを楽しむ光景はごくありふれたものとなりました。
ほかにも絵画や写真、さらにアクティブな人たちは社交ダンスや登山、ダイビング、クルーズ船で船旅などを楽しむ人たちも。
この消費パワーに期待する企業がさまざまなサービスを提供していて、実際に需要がかなり旺盛のようです。
けれども、実は家計収支の平均をみると支出が収入を上回る状態。当然、世帯ごとに家計の状況が異なり、ばらつきも大きいと思いますが、まだ先ですが、将来の資金計画(老後の生活費)を立てるのに知っておくと良い情報かもしれません。
毎月のやりくりをどうする?
下の図は、夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦2人の家計の収支状況。公的年金として約19万円を受け取っていますが、支出に対する収入が不足し、その額は毎月約6万円。この不足額の大部分を金融資産(貯蓄など)から取り崩していることが想像できます。
2014年の夫65歳以上/妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯の家計収支
実収入の「その他」には、「勤め先」「事業・内職」「仕送り金」を含みます。
支出の「その他」には、「家具・家事用品」「被服及び履物」「交通・通信」「教育」「交際費等のその他の消費支出」を含みます。
出所:総務省「家計調査報告(家計収支編) 平成26年平均速報結果の概況」(2015年2月)
将来のわたしたちの老後の生活費(老後資金)をどうする?
今後は受け取る年金額が減っていくことを避けられない私たちの世代。
もちろん、ライフスタイルやお金との付き合い方によって毎月の支出を管理することはできますが、「たまには夫婦2人で温泉旅行に行きたい」「孫にお小遣いをあげたい」といった、ゆとりある老後を送るには意外とお金がかかるもの。
いまのシニア層の家計を参考にしながら、「自分年金」作りをコツコツと続けて、将来の老後資金(生活費)のために備えておく必要があるかもしれません。
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