「公的年金って、実は運用されている」
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わたしたち働く世代が支払った年金保険料*のうち、年金を受け取る世代に支給されなかった分が運用されていて、その額は2015年の3月末時点で137兆4769億円**。日本の税収が約54.5兆円***ですので、運用額はその約2.5倍です。
この大切な年金資金を管理・運用しているのが、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)。
GPIFの発表によると2014年度(2014年4月~2015年3月まで)の資産全体の年利回りは約12.3%、運用による収益が約15.3兆円となり、好調だった2013年度と比較して、運用成績がさらに向上したそうです。ここ数年で見ても、比較的、運用成績は好調です。
GPIFは、自ら運用を行う自家運用と金融機関(信託銀行や投資顧問会社など)に運用を委託し、国内や海外の株式、債券などに分散投資していて、運用対象の割合は、図の円グラフのようになっています。
2015年3月末
出所:年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)
将来私たちが受け取る年金の一部は、その時点で運用されている資金から支払われる仕組みとなっていることから、公的年金制度への不安が大きい中、今後も好調な運用成績を期待したいですね。
*会社員は「厚生年金保険料」、自営業者は「国民年金保険料」
**出所:年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)、2015年3月末時点
***国税庁 平成27年度一般会計当初予算より直接税と間接税等の合計
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