「お金の価値が目減りするってどういうこと?」
「物価が上がることとどういう関係があるの?」
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疑問がいっぱいの人がいるかもしれません。
前回、例にあげたチーズやチョコレートの値段は、過去10年で20-30%も値上がり。10年前に100円で買えた量が100gだったとすると、いま同じ100円で買える量は70-80g。買える量が少なくなる=お金の価値が目減りする実際の例です。
このように物価の上昇がお金の価値に与える影響は、実はとても大きくて、しかもじわじわと、まるでボディブローのように家計に効いてくる点がとても厄介。
物価が上がると100円はどうなる?
ところで、いま日本銀行は2年で年率2%の物価上昇を実現しようとしています。この政策が成功した場合に、手元にあるお金の価値がどれくらい目減りしていくのかがかなり気になる点。
下の図でみると、100円の価値は、10年後に82円、20年後に67円。そして、30年後には55円と半分近くまで減ってしまうことに。
税金、費用等は考慮していません。
出所:アライアンス・バーンスタイン株式会社
毎月のお給料のなかから、何とかやり繰りしてコツコツと貯めたせっかくのお金も、まったく働かせず(=お金を運用せず)に置いておくと、とてももったいない結果に。
長い時間をかけて続ける公的年金以外の老後の生活費(老後資金、「自分年金」)の準備は、お金に働いてもらう方法を身に付けることとも言えます。だからこそ、若いいまのうちから計画を立ててスタートすることが大切。
10年後にふと気づくと、いつの間にか減っていた…それでは遅いのかもしれません。
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