1人が1人の年金受給者を支える時代が来る!?
日本の年金制度を取り巻く環境がどんどん厳しくなっていることは、ニュースなどでお聞きになった方が多いのではないでしょうか。
日本の公的年金は現役世代が支払った年金保険料をその時点の年金受給者に給付する仕組みが基本であり、社会全体で高齢者を支えているイメージです。
積立金も計画的に活用されますが、私たちが将来受け取る年金は、その時点の現役世代の年金保険料が充てられることになるため、自分自身で積み立てた年金保険料がそのまま自分自身の年金として戻ってくるということではありません。
1990年*当時は、およそ5人の現役世代で1人の年金受給者を支えていました。
今後、少子高齢化がさらに進むことが予想されており、2050年*には、およそ1人が1人の年金受給者を支えるという「肩車社会」、つまり高負担社会が訪れる可能性が高くなっています。
これが年金の受給開始年齢引き上げや年金支給額の減額の議論に結びついています。
*基礎年金の年金扶養率に基づきます。
予測は今後変更される可能性があります。
基礎年金の年金扶養率に基づき記載
出所:厚生労働省のデータに基づき、アライアンス・バーンスタイン株式会社が作成
このような背景から私たちの世代は公的年金を今ほど頼りにできず、それを補完するものとして自分年金作りの必要性が増してきているのです。
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