誰もが幸せになりたいと願いますが、幸せのかたちは人それぞれで、人もうらやむセレブ生活を送りながらも精神的に満たされない人もいます。一方、1人当たり国民総生産(GDP)は日本の20分の1以下なのに国民の97%が幸せと感じるブータンのような国もあります。
そもそも主観的な概念である幸福を数値的に評価するのは困難ですが、内閣府の国民生活選好度調査では毎年、個人の「幸福度」を10点満点で調べています。2012年6月発表の2011年度調査では、幸福度の平均は6.41点と2010年度の6.46点からやや低下しました。
この調査では幸福度を左右する要素についても質問しており、「健康」「家族」「家計(お金)」が毎回トップ3です。では、「幸せな未来をプロデュース」することを目指す「ポジティブ自分年金」とこれら3要素がどう関係するかについて考えてみましょう。
「健康」「家族」「お金」はそれぞれ独立したものですが、これらが幸せにどう結びつくかは心理的な要素に左右される面があります。心理学の中でも近年注目されている「ポジティブ心理学」によると、健康だからハッピーというだけでなく、ハッピーかどうかも逆に健康などにも影響するそうです。
何事も前向きに受け止めるポジティブな人ほど幸せを感じやすく、ネガティブな人より7.5~10年も長生きをすることが世界的に権威のある科学誌「Science」の総説を飾り、学術的にも認められています。また、「幸せは伝染する」と言われ、あなたが幸せなら、あなたの友人の友人、そのまた友人まで伝染し、3人目の友人の幸福度は6%アップするそうです。やはり、ポジティブな考え方や行動は色々な面で好影響をもたらすようですね。
【当コラム筆者:カフェバーのマスターとは?】
もともとは金融機関勤務、今はカフェバーのマスターをしています。
私のお店にはお金の悩みを持つ、いろいろなお客様がいらっしゃいます。
いつもお店でお客様にアドバイスしていることを皆さんにも直接、お伝えしたくて、このコラムを始めました。
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