「どうせならポジティブに」(第2回)では人の性格はある程度変えられると述べましたが、今回はそれについて少し詳しくお話します。性格は基本的に「気質」「気性」「習慣的性格」「役割性格」の4つで構成されます。
「気質」は生まれながら備わったもので、「気性」は「三つ子の魂百まで」と言われるように幼少期にほぼ確立されるものであり、これら2つは大人になると変えられません。
しかし、環境や経験の影響を受ける「習慣的性格」と、会社や家庭など日常の各場面での役割を映す「役割性格」は、努力次第で変えられます。このため、状況は変わらなくても気の持ちようで楽観的にも悲観的にもなれるのです。何をやってもうまく行かない場合は、ひょっとしたら「自分はダメだ」という思い込みが原因かもしれません。ネガティブな性格を変えたいのなら、1日に1つ良かったことを書き出すなど、簡単なことから始めてみてはいかがでしょうか。
ネガティブをポジティブに変えたい人にお勧めなのが、女子高生が考えた「ネガポ辞典」です。これは「八方美人」→「フレンドリー」、「柔軟性に欠ける」→「こだわりがある」のようにネガティブな言葉をポジティブな表現に変換するアプリで、見方を変えれば、すべてにポジティブな面があることを教えてくれます。
また、人生の転機は意外と身近なところにあることもあります。自分のやりたいことを強く意識して今の生活を見直してみると、それまで気づかなかったチャンスが近くにあるかもしれません。その確率を高めるには、キャリア形成でもダイエットでも「なりたい自分」をイメージし、それに近づくため逆算して小さな努力を積み重ねる必要があります。「自分年金」作りをきっかけに最初の一歩を踏み出し、未来から逆算してポジティブな生き方をする人が増えることを願っています。
【当コラム筆者:カフェバーのマスターとは?】
もともとは金融機関勤務、今はカフェバーのマスターをしています。
私のお店にはお金の悩みを持つ、いろいろなお客様がいらっしゃいます。
いつもお店でお客様にアドバイスしていることを皆さんにも直接、お伝えしたくて、このコラムを始めました。
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